8月も後半になりました。去年に引き続き今年の夏も酷暑になり、まだしばらくこの暑さが続く様なので、熱中症対策はもちろん、夏の疲れが出来るだけ残らない様に気を付けたいですね。
最近は寝ている間も熱中症にならない様に、冷房を付けたまま就寝するという方も多いと思いますが、睡眠はお体の疲れのみならず、脳の状態を一度リセットしてくれるものなので、その質がとても大切です。
今日は何故睡眠の質が大切なのか?そして、いかに睡眠の質を良くするか?又、一日を快適に過ごす為のポイントを、幾つかお伝えしたいと思います。
●睡眠は脳内を綺麗にします。熟睡して、起きたら朝の太陽の光を浴びましょう。
「お茶の水健康長寿クリニック」の白澤先生によると、誰の脳にも存在するタンパク質・アミロイドβは脳のゴミともいわれ、分解・排泄されず脳に溜まると、アルツハイマー型認知症を発症させる一因になります。
寝ている間に脳の常在免疫細胞・ミクログリアがアミロイドβを取り込み、血流によって、その一部が排泄されるとも言われています。最適な睡眠時間は人それぞれですが、目覚まし時計を使わず自然に目覚めたときが、脳が充分きれいになった状態だと考えられています。
そして目覚めたら朝日を浴びて体内時計をリセットする事が大切です。起床後14〜15時間後に脳の松果体(しょうかたい)がメラトニンを分泌し、眠りに導いてくれます。この自然なサイクルを崩さずに眠りにつくことが睡眠の質を高め、体の疲れと共に、脳の状態を良くしてくれます。
(クロワッサンONLINE『推し活・歯のケア・よく眠る…! 2人の医師に聞く、脳のために今すぐできること11。』より抜粋)
●朝食を毎日食べ、セロトニンの原料も忘れずに。
朝食を摂る事でホルモン分泌、体温のリズム、代謝が良くなって一日をイキイキと過ごす事ができると言われています。朝食には幸せホルモンと言われるセロトニンの原料になるトリプトファンと、その消化吸収を助けるビタミンB6を含むメニューがお薦めです。大豆、赤身の魚(マグロ、カツオ、サバ、イワシ)、肉、バナナには、両方含まれています。又、セロトニンを脳内に取り込む為に炭水化物も一緒に摂ると効果的です。日本人が食べていた白米に味噌汁、赤身魚や納豆といった朝食は、幸せホルモンを分泌せるという意味で、バランスが良く、理想的な食事と言えるのです。しかし、この様な朝食を毎日用意するのは中々大変ですよね。そんな時は、バナナを1本プラスする、納豆を1パック食べる又はヨーグルトにきな粉を振りかける等、いつもの食事に一工夫。「ちょい足し」してみて下さい。
そして夕食は寝る3時間前までに終え、消化活動によって睡眠の質を落とさない様にする事も大切です。夕食後寝る前はスマホを見ない様にし、入浴の後に軽いストレッチなどを行い(激しい運動はしない)徐々に副交感神経を優位にすることで、睡眠の質を上げ、翌朝の目覚めも良くしていきましょう😊❕
睡眠と食事、日々のちょっとした習慣で、ぜひ快適な毎日を過ごして下さいね。