高齢者の生活の質を向上させるためには、身体的な健康だけでなく、精神的な健康も重要です。特に認知症予防は、介護従事者にとって大きな課題の一つです。高齢者が楽しく参加できるレクリエーション活動を通じて、認知機能の維持をサポートすることが求められています。ここでは、高齢者におすすめのレクリエーション活動と、認知症予防に効果的なエクササイズについてご紹介します。
高齢者におすすめのレクリエーション
高齢者にとって、日常生活に楽しみを見つけることは心身の健康維持に欠かせません。レクリエーション活動は、社会的なつながりを深め、認知機能を活性化する効果があります。例えば、軽い体操やダンス、手芸、絵画などの創作活動は、脳を刺激し、生活に彩りを加えます。これらの活動を通じて、心の健康を保ち、充実した日々を過ごしましょう。
特に、グループで行うレクリエーションは、他者との交流を深める機会となり、孤立感を防ぐ効果も期待できます。介護従事者は、参加者の興味や体力に応じた活動を提案し、無理なく続けられるようサポートすることが重要です。
1. 椅子に座ったままできる簡単体操
音楽に合わせて腕を上げ下げしたり、足を前後に動かしたりする運動があります。例えば、「上を向いて歩こう」などのリズミカルな曲に合わせて、手拍子をしながら体を動かすことで、楽しみながら運動ができます。通常業務で手一杯で体操を考える余裕のない介護従事者の方も多いでしょう。そんな時はプロの高齢者向け運動指導士が考案したリズム体操の動画(DVDなど)を上手に活用しましょう!
2. ボードゲームやカードゲーム
トランプを使った「ババ抜き」や「七並べ」、ボードゲームの「オセロ」や「人生ゲーム」などがあります。これらのゲームは、ルールが比較的簡単で、参加者全員が楽しめるものです。ゲームを通じて、自然と会話が生まれ、交流が深まります。
3. 手芸やクラフトワークショップ
フェルトを使った小物作りや、折り紙で季節の飾りを作る活動があります。例えば、季節に合わせたテーマ(春なら桜、秋なら紅葉)で作品を作ることで、季節感を楽しむことができます。ちぎり絵などは手指のリハビリとしてもおすすめです。手芸が得意な方に昔を思い出してもらって色々とおなはしを伺うのも良いでしょう。
4. 音楽療法
懐かしい昭和歌謡をみんなで歌う「歌声喫茶」スタイルの活動があります。参加者がリクエストした曲を一緒に歌うことで、思い出話に花が咲き、心が温まります。また、楽器を使って簡単なリズムを取る活動も効果的です。タンバリンや鈴は簡単ですし、マラカスなども最近は100円ショップで売られています。ヤクルトなどの空き容器にビーズなどを入れてオリジナルで制作するのも良いでしょう。その場合、制作自体をクラフトワークショップとして行うこともできます。
5. 映画鑑賞会
具体例として、昔の名作映画や人気のアニメ映画を上映することがあります。例えば、「男はつらいよ」シリーズや「となりのトトロ」など、幅広い世代に親しまれている作品を選ぶと良いでしょう。鑑賞後に感想を話し合うことで、映画の内容を共有し、会話が弾みます。長時間の視聴ができない時はショートフィルムを選んだり、映画の挿入歌などで映画の雰囲気に浸るなどもできます。
高齢者に適したエクササイズの種類
レクリエーションはそれ自体に「楽しむ」という要素が入っているので、参加する方も気楽に行えますが、ひとたび「エクササイズ」となると苦手意識を持つ高齢者も少なくありません。高齢者に適したエクササイズは、無理なく行えること(適切な負荷)、筋トレだけでなく様々な身体機能の向上を図ること、そして体を動かしながらも「楽しさ」を盛り込むことがが重要です。以下のようなエクササイズを取り入れて、健康維持を目指しましょう。
• 筋トレ: 軽い負荷で行う筋力トレーニングは、筋力の維持と転倒予防に効果的です。特に、下肢の筋力を鍛えることで、階段の上り下りや歩行といった動作が楽になります。また、円背など高齢者に特有な姿勢は、体幹の筋群や背筋の低下によっても引き起こされます。筋トレ=スクワットのイメージを持たれる高齢の方も多いですが、上肢やお腹周りの筋トレなどもバランスよく行えることが理想です。介護施設向け筋トレ&ストレッチDVDのお試し動画はこちら
• ストレッチ: 柔軟性を高め、関節の可動域を広げるストレッチは、日常動作をスムーズにします。転倒予防には足首のストレッチ、歩行機能の改善には股関節のストレッチ、など、目的に応じてストレッチのメニューを取り入れることで、なんとなく伸ばすのではなく「○○に効くからやる」というモチベーションアップにもつながります。介護施設向け筋トレ&ストレッチDVDのお試し動画はこちら
• 口腔嚥下トレーニング: 高齢者において、口腔嚥下機能のトレーニングはもはや必須と言っても過言ではないでしょう。口腔機能は40代をピークに衰え始めると言われています。どんなに体が丈夫でも、口腔機能が衰えていると、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高くなります。習慣化することで効果が出てくるので、簡単に続けられるものを毎回の日課として取り入れるのが良いでしょう。介護施設向け口腔トレーニングDVDのお試し動画はこちら
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• 腹式呼吸などの呼吸トレーニング: 深い呼吸を意識することで、リラクゼーション効果が得られ、心身のバランスが整います。高齢者のうつの割合は年々増えており、加齢による身体機能の低下に拍車をかけ、認知機能の低下にもつながりやすいと言われています。円背によって胸郭が圧迫されると、呼吸は浅くなります。姿勢改善のためにも、深い呼吸を意識する呼吸トレーニングは運動初心者の方にも易しいのでおすすめです。
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• 認知症予防エクササイズ: 身体機能の衰えと同時に認知機能の低下は高齢者のADLやQOLを低下させるだけでなく、周りの家族の介護負担を増加させます。厚生労働省の推計によると、2040年には65歳以上の高齢者のおよそ6.7人に1人、約584万人が認知症になるとされています。これは、高齢者全体の約15%に相当します。簡単な計算をしながらの足踏みなど脳を活性化するためのエクササイズを取り入れましょう。
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認知症予防に特化したメディカルフィットネス にこっと (横浜市港北区) へのアクセス
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東横線 大倉山駅 |
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JR新横浜駅 |
横浜市営バス【13系統】「大曽根町」バス停から徒歩3分程度 |
地図 |
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