呼吸機能低下がもたらす影響
高齢化や慢性疾患の進行により、呼吸機能が衰えた患者さんは増加傾向にあります。呼吸が浅くなることで酸素摂取量が不足し、全身の倦怠感やADL(日常生活動作)の低下につながります。さらに、痰の排出困難から誤嚥性肺炎をはじめとした呼吸器感染のリスクも高まります。
このような背景から、呼吸トレーニングは単なるリハビリではなく、患者さんの生活の質(QOL)を守るために欠かせないケアの一つといえます。
横隔膜の役割と腹式呼吸の重要性
横隔膜は胸腔と腹腔を隔てるドーム状の筋肉で、吸気時に下がることで肺に空気を取り込みます。しかし、加齢や活動量の低下で横隔膜の動きが小さくなると胸式呼吸に頼りがちになり、浅く速い呼吸となります。これが息切れや慢性的な酸素不足を招く原因です。
そこで有効なのが腹式呼吸です。腹式呼吸は横隔膜を意識的に使う呼吸法であり、呼吸筋の強化や換気効率の改善に直結します。看護師さんがこの方法を理解し指導できることは、臨床現場で大きな価値を持ちます。
腹式呼吸の具体的な方法
1. 姿勢を整える
ベッド上では仰臥位、または椅子に腰掛け背筋を伸ばす姿勢をとります。
2. お腹に手を添える
胸ではなくお腹の動きを意識するため、片手をお腹に当てます。
3. 鼻からゆっくり吸う
鼻から息を吸い込み、お腹がふくらむのを感じます。横隔膜が下がり肺に空気が入るイメージを伝えます。
4. 口をすぼめて吐く
吸う時間の約2倍をかけて、口から細く長く息を吐きます。お腹がへこみ肺の空気がしっかり出るのを確認します。
5. 短時間から始める
最初は数分程度から始め、徐々に持続時間を延ばして習慣化を目指します。
呼吸トレーニングの臨床的メリット
- 酸素摂取効率の改善
- 呼吸困難感の軽減
- 痰の排出促進による感染予防
- 睡眠の質改善
- ADLの維持・向上
継続的な呼吸トレーニングは、患者さんの身体的・精神的負担を軽減し、在宅療養やリハビリにも大きな効果をもたらします。
指導に役立つ教材 ― 呼吸トレーニングDVD
実際に患者さんへ指導する際、「どう説明すれば分かりやすいのか」「自宅で継続できる工夫はあるのか」と悩むことは少なくありません。
そこで役立つのが、専門医の監修を受けて制作された「呼吸トレーニングDVD」です。腹式呼吸や横隔膜の使い方を映像で丁寧に解説しており、画面を見ながら真似するだけで簡単に実践できるようになっています。
発売以来、病院・クリニック・介護施設などの現場だけでなく、ご家庭でも幅広く活用され、多くの支持をいただいています。DVDには呼吸筋ストレッチ・排痰訓練・口腔体操・音楽に合わせた5分体操も収録。日常のちょっとした運動習慣にも取り入れやすい内容です。
看護師さんの指導のサポートツールとして、また患者さんのセルフトレーニング教材として、ぜひご活用ください。
まとめ
呼吸機能が衰えた患者さんにとって、横隔膜を鍛える腹式呼吸を中心とした呼吸トレーニングは、生活の質を守るために欠かせません。看護師さんが正しい方法を理解し、継続的にサポートすることで、患者さんの呼吸状態は確実に改善へとつながります。
その第一歩として、今すぐ「呼吸トレーニングDVD」を取り入れてみませんか?
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