ごあいさつ
医療法人伸援会 くにもとライフサポートクリニック理事長 國本雅也
皆様、こんにちは。
この樽町の地にクリニックを開かせていただいてから5年、在宅診療、脳神経内科疾患、リハビリテーションを中心に診療させていただいております。
最近は認知症の話題が多く、その対策ニーズはこれからますます高まってくると思います。そこでわたしたちは健康な頃から認知能力と運動能力を維持してなるべく健康寿命を長くしていただくことが大切と考え、クリニックの横にメディカルフィットネス「にこっと」をオープンいたしました。
この「にこっと」の基本的な考えは、脳も筋肉も有効に使わなければ新しく生まれた細胞がきちんと働かないという研究結果から、何歳になっても生まれてくる新しい細胞にすこしでも良い刺激を与えてそれを育てていこうとするものです。
神経細胞は一度生まれた後はもう増えないと過去には思われていましたが、記憶の倉庫である海馬の神経細胞は成人でも新しい神経細胞が生まれています。筋肉は鍛えれば90歳でも100歳でも新しい筋細胞が生まれてくることもわかっています。さらに神経細胞に必要なことは、良い刺激を繰り返し与えて、より良い神経細胞ネットワークを育てていくことです。神経細胞はただ生きているだけでは力を発揮できません。さまざまな他の神経細胞と信号をやりとりして、初めて機能するものです。どんなすばらしいコンピューターも電源を入れなければ動きませんし、目的とするソフトやアプリを入れなければ働きません。
いろんなおけいこ事が続くのは、先生が次々に新しいもの、よりレベルの高いものを示してそれを目標にやっていくからです。フィットネスも完全にできるようになることが目標ではなく、最初はできないことも繰り返してやっていくうちにだんだんとできるようになること、だいたいできるようになったら、別の刺激を求めてどんどん次へ進んでいくことが神経細胞ネットワークの形成に良いとされています。皆様が飽きることなく自分開発の旅を続けていただけるように「にこっと」はサポートして参ります。また医学的なサポートは隣のクリニックがバックアップいたします。あなたもまず第一歩を踏み出してみませんか。スタッフ一同お待ちしております。