パーキンソン病と闘う!運動・リハビリで柔軟性を維持するアプローチ
パーキンソン病の方にとって、柔軟性を維持することは非常に重要です。病気の進行に伴い、筋肉や関節が硬くなりやすいため、早い段階から適切な運動を始めることが大切です。
こちらでは、パーキンソン病に特化した運動プログラムを行っているメディカルフィットネス にこっとが、運動・リハビリで柔軟性を維持する重要性、日常生活に取り入れやすい運動・リハビリテクニックをお伝えします。さらに、パーキンソン病の方を支えるご家族様向けのサポートガイドもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【パーキンソン病】運動・リハビリで柔軟性を維持する重要性
◆ 身体の柔軟性とは?
身体の柔軟性とは、関節の可動域の広さを指します。つまり、身体をどれだけ自由に曲げ伸ばしできるかを表すものです。パーキンソン病では、筋肉のこわばりや関節の動きが悪くなるため、柔軟性が低下しやすくなります。
◆ 柔軟性を維持することで得られるメリット
柔軟性を維持することで得られる主なメリットは、以下の5つです。
- 日常生活動作の改善
- 転倒リスクの軽減
- 痛みの緩和
- 姿勢の改善
- 全体的な生活の質の向上
柔軟性維持のための運動は、他のリハビリテーション要素と組み合わせることで、より効果的になります。柔軟性維持の取り組みは、パーキンソン病の進行を遅らせ、長期的に自立した生活を送るための重要な要素です。ただし、運動を始める前に必ず主治医や理学療法士に相談し、自分に適した運動プログラムを作成することが大切です。
【パーキンソン病】日常生活に取り入れやすい運動・リハビリテクニック
パーキンソン病の方が自宅で簡単に取り組める、リハビリテクニックをご紹介します。これらの運動を毎日の生活に取り入れることで、体の機能維持や症状の進行抑制に役立ちます。
◆ 朝のストレッチルーティン
朝起きてすぐに行うストレッチは、体の硬さをほぐし、一日を活動的に過ごすための準備となります。
・首のストレッチ:ゆっくりと首を左右に傾け、前後に倒します。
※後ろは倒し過ぎて過伸展にならないよう注意しましょう。頸椎の痛みや疾患がある方は行わないでください。
- 肩回し:両肩を前後にゆっくり回します。
- 体幹のひねり:座位で上半身をゆっくり左右にひねります。
※これらの動きを各5回程度行いましょう。
◆ 歩行機能を改善する練習法
歩幅が小さくなる症状に対して、以下の練習が効果的です。
- 大きな一歩を意識した歩行:部屋の中を歩く際、かかとから着地する大きな一歩を意識します。
- 壁を使ったバランス練習:壁に手をつき、片足立ちの姿勢を保ちます。
- ノルディックウォーキング:両手に杖を持って歩くことで、バランスを取りやすくなります。
◆ 手先の器用さを維持する活動
日常生活の中で手先を使う活動を意識的に取り入れましょう。
- ボタンかけ外し:衣服の着脱時にボタンを丁寧に扱います。
- お箸の練習:食事の際、小さな豆などをお箸でつまむ練習をします。
- 塗り絵や折り紙:趣味として楽しみながら手先を動かします。
これらの活動を通じて、手指の動きがスムーズになるようトレーニングしていきましょう。
リハビリ効果を最大化するための生活習慣アドバイス
パーキンソン病のリハビリ効果を最大限に引き出すには、日々の生活習慣を整えることが重要です。適切な服薬管理、栄養摂取や水分補給、良質な睡眠、そしてストレス管理が鍵となります。これらの習慣を意識的に取り入れることで、リハビリの成果を長期的に維持し、QOLの向上につなげることができます。
◆ 適切な服薬管理、栄養摂取と水分補給
パーキンソン病の方にとって、医師からの服薬指導(量と摂取する時間)をきちんと守ることは病気の管理の大前提となります。そのうえで、バランスの取れた食事も非常に重要です。以下の点に注意しましょう。
- タンパク質:筋肉量の維持に必要です。
- 食物繊維:便秘予防に効果的です。
- ビタミンD:骨密度維持に重要です。
- 水分:1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに摂取しましょう。
◆ 睡眠の質を向上させるコツ
良質な睡眠は、リハビリの効果を高めるだけでなく、日中の症状を落ち着かせることにもつながります。
- 就寝時間と起床時間を一定に保ちます。
- 寝室の環境を整え、快適な温度と湿度を保ちます。
- 就寝前のカフェインやアルコール摂取を控えます。
- 深呼吸や優しいストレッチなど、リラックスできる入眠前のルーティンを作りましょう。
◆ ストレス管理と精神的健康の維持
ストレスは症状を悪化させる可能性があるため、適切な管理が欠かせません。
- 瞑想やヨガなどのリラックス法を取り入れます。
- 趣味や社会活動を通じて、生きがいを見つけましょう。
- 必要に応じて、カウンセリングや支援グループを活用します。
これらの生活習慣を意識的に取り入れることで、リハビリの効果を最大化し、より豊かな日常生活を送ることができます。
【パーキンソン病】運動の注意点やリスク回避の方法
パーキンソン病の方が安全に運動を行う際には、まず医師や理学療法士と相談し、自身に合った運動プランを立てることが重要です。運動中は無理をせず、体調に応じたペースで行いましょう。ふらつきや息切れ、疲労を感じたときはすぐに休憩を取り、無理に続けないことも大切なポイントです。
転倒リスクを減らすため、歩行練習やストレッチでは、壁や手すりを活用してバランスを保つとともに、滑りにくい履物を着用することをおすすめします。外で行うときは平らな地面を選び、家で行う場合も戸棚や床に置いたものにつまずいたりしないよう環境を整えて行いましょう。
また、体を動かすときは動作を急がず、ゆっくりとしたリズムで取り組むことがコツです。さらに、運動前後で水分補給を行い、脱水症状を防ぎましょう。
これらの注意を守ることで、リハビリの効果を高めながら取り組むことができます。運動後に体調が悪化したり、痛みが強くなったりした場合は、医師や理学療法士に相談してください。
【パーキンソン病】家族や介護者のためのサポートガイド
パーキンソン病の方をサポートするうえで、家族や介護者の役割は非常に重要です。運動機能を維持し、安全かつ効果的にリハビリを行うためのポイントをご紹介します。
◆ 運動をサポートする方法
- 声かけを積極的に行う:すくみ足が出現した時などは、歩行に合わせた「1、2、1、2」などリズミカルな声かけが効果的です。その他の運動時も、体の動きに合わせてメトロノームのような規則的なリズムのサポート(手拍子、声がけ、BGMなど)も良いでしょう。また、してほしい動作を段階的に、1つ1つ指示を出すと動きやすくなります(例:まず目線を上げて。手を大きく振ってみて。どちらか得意な方の脚の膝を高く上げてみて。など)
- 大きな動作で手本を示す:膝を高く上げて歩くなど、少し大げさな見本を見せて動きを促します。
- 姿勢を正す手助けをする:歩行練習の前などは後ろに回って、肩甲骨を寄せるように胸を開きながら姿勢を整える声掛けを行うと良いでしょう。
◆ 安全に配慮したリハビリ環境の整え方
以下の工夫で、転倒リスクを軽減し、安全なリハビリ環境を整えられます。
- 動線の確保:よく歩くコースの床に歩幅に合わせた線を引く(マスキングテープなどで手軽に実践できます)
- 整理整頓:床に物を置かず、片付けておく
- 手すりの適切な設置:必要な場所に設置するが、過度な依存に注意
◆ モチベーション維持のためのコミュニケーション技術
ご本人のやる気を引き出し、継続的なリハビリを支援するコミュニケーション方法をご紹介します。
- 小さな進歩も褒める:些細な改善でも積極的に評価し、自信につなげる
- 一緒に目標を設定:達成可能な短期目標をご本人と共に決める
- ご本人の気持ちに寄り添う:辛さや不安を共感的に受け止める
これらの方法を日々の生活に取り入れることで、ご本人の生活の質向上とサポートに貢献できます。
パーキンソン病に特化した運動プログラムならメディカルフィットネス にこっとへ!
メディカルフィットネス にこっとでは、パーキンソン病に特化した少人数制のクラスや、理学療法士によるマンツーマンの集中運動プログラムを行っています。
パーキンソン病など神経難病の対応経験が豊富な理学療法士が、まずはこれまでの経緯・現在の身体状況・お悩みや目標などを詳しくお伺いします。そのうえで、筋肉の弱い箇所・硬い箇所・痛みがある箇所などをチェックし、その方に合った個別プログラム(指導内容)をご提案します。
また、Zoomを使ったオンラインでのレッスンもございます。全国どこにいても、ご自宅からトレーニングに参加可能です。
「まず話を聞いてみたい」という方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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パーキンソン病の運動リハビリはメディカルフィットネス にこっと
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